「一人一花 in 能登半島」プロジェクト

プロジェクトの背景

地震により多くの家屋が被災し、公費解体が進む中で、地域内に空き地が急増しています。こうした空き地は、復興の風景に“寂しさ”や“空白”を生み出し、地域住民や来訪者に不安や孤立感を与える要因となっています。

また、地域のつながりや活動拠点が物理的にも喪失されており、暮らしとコミュニティの再生を支える新たな場づくりが求められています。

プロジェクトの概要

「一人一花 in 能登半島」プロジェクトは、能登半島に点在する震災後の空き地を、地域住民と全国の支援者が協力して「憩いの場」へと再生していく取り組みです。

各地域では、自治会や商店街、住民グループなどが主体となって、花植えや花壇・ベンチなどの簡易整備を行い、空き地を地域の交流拠点として活用していただきます。

震災の影響で生まれた空き地を、地域ごとに異なる形で活かしながら、能登らしい風景をつくっていくことを目指しています。

また、このプロジェクトは、「地元の人々と全国の支援者をつなぎ、共に復興を進める」ことを大切にしています。

「一人一花 in 能登半島実行委員会」は、全国から寄せられる支援を各地域の活動につなぐプラットフォームとして機能し、能登半島の各地域の団体と外部支援のマッチングやノウハウ共有、特にガーデン立ち上げ段階の整備支援、地域外のボランティアの募集・派遣、運営支援などを行います。

能登半島の各地域の自治会や商店街、住民グループ、そして福岡市役所「一人一花運動」関係者、造園・ランドスケープの専門家、全国の協賛企業・団体と連携して活動していきます。

福岡市の「一人一花運動」について

「一人一花 in 能登半島」プロジェクトは、福岡市役所の推進する「一人一花運動」を参考にスタートしました。福岡市の「一人一花運動」では、まちの色々な場所に花壇をつくってまちを活性化しています。

福岡市の高島市長や「一人一花課」の協力を得ており、この仕組みを参考に能登半島全体で展開していきます。

ロゴについて

「一人一花 in 能登半島」は、福岡市の「一人一花運動」のファミリーとしてスタートしました。そこで、福岡の花かごを踏襲しながら、能登オリジナルバージョンのシンボルをデザインしました。

能登の里山里海を表した緑と青のグラデーションの花かごの中に、能登半島の地形、珠洲の見附島、青柏祭のでか山、キリコ祭りの御神燈キリコ、伝統工芸品の輪島塗、そして、のとキリシマツツジと石川県の県花クロユリのイラストを配しています。たくさんのお花と共に能登のステキが溢れる「一人一花」の花かごです。

デザイン:池田美奈子・竹中ゆき奈・岡田翔子